白帯の悩み事
ブラジリアン柔術の白帯というと、非常に悩み多き時期だと思います。
そして、私も中年サラリーマンの白帯の柔術マンとして、仕事もブラジリアン柔術も悩みを抱えながら過ごしている毎日です。
ちまたでは、ブラジリアン柔術を初めて、白帯の期間で辞めていく人が90%だそうです。青帯になれるのは10人に一人ということ。
これは他の帯制度のある武道と比べると、白帯に求められるもののレベルが高いことを表しているのです。
私は、フルコンタクト空手の黒帯ですが、フルコンタクト空手の白帯に求められるものは、基礎体力と基礎動作ができ、しっかりと数ヶ月間の稽古を頑張れることでした。この条件をクリアした人は、帯の昇格審査を受けることができました。
一方で、ブラジリアン柔術は、というと教則本にもあるように、非常に多彩な動きや技があり、数ヶ月で基本動作を習得できるモノではありません。
ですので、どうしても白帯の期間が長くなるのだと思います。
そんな白帯ならではの悩み事を、白帯の目線でまとめてみました!
特に、教則本やネットの動画を見ても、なかなか解決できない悩みばかりです!
<① 自分の強さが実感できない>
ブラジリアン柔術は経験と練習量が、そのまま実力に表れます。つまり、先輩方に追いつくことは、相当の練習量が必要です。だから、いつも先輩方にはスパーリングでボコボコにされ、なかなか自分の成長を実感できないのです。
そして、たまにですが、新たな初心者の方が入会してきた時、その方とスパーリングをすると自分の成長を感じることができるのです。
しかし、先ほども書きましたが、初心者の方はすぐに辞めていくことがほとんどなので、あっという間に自分の後輩はいなくなってしまい、また先輩方にやられっぱなしの日々が続くことになります。
なかなか自分の成長を実感するチャンスは少ないですね。。。
<② ガードしていたつもりが、いつの間にか押さえ込まれている>
ブラジリアン柔術のディフェンスに基本は、まずはガードを作ることです。
しっかりと相手の動きをコントロールできる防衛ポジションをつくれば、相手の隙を突いて、攻撃に転じることができます。
白帯の場合、ガードを作ったら、ちょっと安心感があって、動きが止ってしまうことが多いですね。
そうすると、上帯の方は、じっくりとこちらのガードを解除してきます。
そこで難しいのが、どこを解除されたら危険ゾーンになっているのかがわからないことです。自分は相手の襟や脚を捕まえて、相手の動きを止めているつもりでも、次の瞬間、あっという間に、押さえ込み寸前の位置まで相手が迫ってきているのです。
ここから慌てて、逃げようとしても、時すでに遅し。。。
ガードが解除される危険ゾーンを教えて欲しい。。。
<③ どこから練習したら良いのかわからない>
ブラジリアン柔術は、攻め側と守り側で、どちらが良いポジションをとれるか、とい競争です。そして、良いポジションをとったら、相手の体の関節を極めたり、あるいは絞めたりして、相手から”参った”と言わせるための攻撃になります。
しかし、体には多数の関節が有り、相手との距離や向きの関係で、いろいろな技が存在します。そして、その技を防ぐためのガードも、かなりの数があります。
スパーリングになると、先輩方にも色々なタイプがいて、毎回、違った動きと技でやられてしまいます。
白帯からすると、いったい何から覚えていけば良いのか、本当に途方に暮れるのです。練習すべきことが多過ぎですね!!!
<④ 相手のどこを握って良いがわからない>
これも、本当に難しいのですが、先輩方は攻めるにしても、守るにしても、的確に相手をコントロールできる場所を掴んで来ます。
例えば襟であったり、脚首であったり、袖であったりと。帯や腰を掴んでくる方もいますね。
さて、自分はというと、見よう見まねで、色々なところを握りますが、局面が変化したときに、なかなか握る場所を変えることができないんですね。
だから、意味のない所を握りこんで相手を捕まえていて、無駄な力を使ってスタミナ切れ、ということもよくあります。
<⑤ 基本の動きではパスガードさせてもらえない>
きわめつけは、しっかりと練習した基本動作をスパーリングで試すのですが、上帯の方にはまったく通用しません。。。
基本の動きには、それに応じた対処法も広く知れ渡っているので、逆にカウンターの攻撃を受けて、あっという間にやられてしまうのです。
自分のレベルが上がれば、そのカウンター攻撃がくることを予想して、さらにカウンターを出していく、ということができるようになるのでしょう。
しかし、それができる頃には、上達しているということなので、きっと白帯は卒業しているはずですね。
ブラジリアン柔術の白帯の悩みは深い!!!
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